第13回:「八尾蒲鉾店」@大阪天満

私にとって、あれが運命の出逢いでした。
居ても居なくてもえぇやん、な存在でしかなかったアナタがその瞬間、大好きになった。会いたくて会えなくて、アナタの姿が見えてから私の元にやってくるまでのほんの数分が待ち遠しくてじれったくて。やっと今、傍にいる。練り天。
えぇ、皆さんご存知、魚のすり身を揚げたアレ。『なぁんや、練り天かいな』そう思たでしょ?世間一般では少々脇役的位置づけ。おでん鍋でプカプカ浮いてる ヤツ、何か一品足りへんな~な時の助っ人、安酒に合わせる簡易ツマミ。そんなもんでした。ところがある店で彼らに出会い、私の中で練り天は大きな存在へと 変わったのです。
飲み屋激戦区の天満界隈。その要である天満市場内に店を構えた老舗蒲鉾屋が2007年、練り天専門居酒屋「八尾蒲鉾店」としてスタート。オーダー後に目の前で練って揚げた熱々が頂けますねん。出来立ての練り天、食べたことあります?その美味しさ知ってはります?
予約不可のカウンターに滑り込み、まずはプリッと可愛らしく甘辛と塩気がぐいぐいお酒を進ませる「いか明太子詰め」をアテに乾杯しつつ、ふと厨房を覗くとバンダナを巻いたご主人が華麗に練り天制作中。あぁ、これこれ。この行程観察までもがえぇ肴になんねん。
平天、ゴボウ、下足など定番もん然る事ながら、創作練り天が魅力的。夏の余韻を残し消えてゆく、ふわっふかっの季節限定「ハモごろごろ天」。中華な「餃子 巻」、パンと融合「バーガー」、はたまたインド?すり身の上品甘みを引き立てるスパイシー「カレー天」。そして必食の「ウッフ・ド・ロワイヤル」は、慎重 にそぉっとナイフを入れると黄身がとろぉり!食感&風味の異なるネギや芋フライに飾られ立派な一皿に変身してしもて、練り天本人もびっくりや!揚げ立て命 やからお早よう召し上がれ。
「こんなんオモロイやん?ウマイんちゃう?」日々創作に励む真剣なお姿、はたまた「これ女の子スキやろぉ?」、お話される穏やか且つちょい軽~なギャップ もまたステキなご主人が生み出すオリジナリティ溢れる練り天の数々。たかが練り天、されど練り天。ココのん食べたら概念覆されますで。

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