第15回:「ビンゴヤ」@大阪梅田

平日午後5時30分。会社帰りのサラリーマンがひとりまたひとり、ビルの中へと吸い込まれてゆく。はて、いかに?「これアレやろ、究極の‥」通りすがる3 人組が呟く。そう、究極のアレや。阪急梅田駅茶屋町口すぐの大バコ角打ち、酒屋の立ち飲みや。紺地に白抜きで「ビンゴヤ」。店名の由来は三代目現社長曰く 『広島出身やから「備後」からとった』やて。こちら、経営主体はあくまでお酒の販売、夕方以降の空いた僅か3時間15分だけ飲み処を提供するというスタイ ル。ゆえ、アルコール注入はお天道様が沈むまでしばしお待ちを。
倉庫を利用した100人以上収容可能な広い店内は、飾りっけ無し、ムダも無し。入り口すぐは白テープで区切られたお一人さま用カウンター、中央にグループ 客用テーブルが適度な間隔を保ち配置され、エプロン姿のお姉さんがテキパキ誘導下さります。最近でこそ若者、女性(私含む)も見られるものの、客層のほぼ 100%がサラリーマン。皆さん、仕事を終えたホッと安堵と酒にありつけた喜びでえぇお顔したはる。案内された席には番号がふられ、お酒やアテを取りに行 く際、その番号を伝えるっちゅうアナログなシステムが何とも。間違うても他の番号を伝えるなんて、セコイことしたらあきまへんで。
梅田一等地にして太っ腹、大瓶400円を呷りホッと一息ついたらば、再び入り口付近へ移動。鍋いっぱいに踊るおでん、お造り、揚げもん、一品が処狭しと並 べられる様は、学園祭のようで心も踊ってまうやん。2~3品抱えたらばお盆に乗せ再び席へ。角打ちならではのアテ、缶詰・乾きもんも社長が選び抜いた逸品 ばかり。温めたければセルフでレンチンをどうぞ。
角打ちとはひとりまたは少人数で行くのが良しとされるけど、ここはグループ客にも有り難や。毎日通っても懐に優しい、サラリーマンの安息の地。
まだまだ飲むで!な気分をスパッと斬るように閉店間際、終業時間の鐘の如くBGMが流れ、それまでニヤニヤ飲んでいたお父様方もサッと帰り支度を始めサ サ~ッと出てゆく美しき光景。酔っ払いが寄り付かへんのもイイ飲み処たる証。さてと。明日も一日、気張ってこか!ココでの一杯のために。

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