第22回:「兵蔵」@大阪東梅田

頑張っている人を見るのは気持ちがいい。好きなことに一途で常に前を向いて進む、若き女店主ががひとりで切り盛りする立ち飲み「兵蔵」。大阪梅田、東通り 商店街奥に構えて3年目。開店当初に伺った際、「いつか2店舗目も持ちたいんです」そう言ってたっけ。「まだココも始まったばっかりやんか~そない焦らん でも…」そう思っていた私をよそに、つい先日その夢を叶えた彼女はまた一段とイキイキしていた。白い上っ張りに長靴、三角巾の飾らない姿にキラキラ輝く瞳 がまぶしい。「今日はね、●●買ったんですよ!」「それとね…!」魚のこととなるとそれは嬉しそうに話す。ちょっと一杯のつもりが、聞いているとどれも美 味しそうで、思わずあれもこれもと乗ってまうんやわ。商売上手やな~
夏場が旬だというホヤ貝をお願いすると、「あいよ!」と元気な返事が気持ち良い。手際良く捌かれ一個まるごとサーブの直球勝負。口に入れるとトゥルンッと 口中をすべりクニュゥップリリッとやわらかな肉質。瞬時に磯の香りがぶわっと広がり、ほんのり苦みと他に表現できないトロピカルな香りが鼻孔に抜ける。敢 えて言うなればパパイヤに似た味わいだ。独特な風味がクセになる。日本酒に合うというけれど、私は焼酎がえぇな。そうそう、酒もなかなかのマニアック揃い やねん。日本酒で有名な獺祭の焼酎は華やかな香りが素晴らしい。オレンジ芋を使用した茜霧島はフルーティで、麦派の私も惚れてもた。スッキリとした後口が ホヤとの相性も間違いなしや。肴にと選んだ塩辛兵蔵風はまさにオリジナル。ごま油とネギで和えたユッケ風で白飯欲しなるなぁ。塩水で流しただけ、大ぶり カットのマダコのブツ切りは、鮮度が良いゆえのみずみずしさと歯ごたえ、甘み。合わせる柚子胡椒の爽やかな辛みが見事にとけ合う。殻ごと食べられる甘エビ のアヒージョは、ニンニクがっつりながらエビ味ハンパない!甲殻類の旨みの偉大さを実感させられたわ。
魚介の美味しさを知り尽くし、「たくさんの人に味わってほしい」、そんな思いがひしひしと伝わるシンプル調理が基本ながら、個性を加え”らしさ”も追求し日々成長し続ける彼女と「兵蔵」から目ぇ離されへん。

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