第31回:「大阪屋」@大阪梅田

梅田に出てきたんなら、いや、大阪に出てきたんなら、ここを素通りするわけにはいかんわ。「大阪屋」やねんもん!
高架下、新梅田食道街の一角、「人に愛され45年、梅田を愛し45年。」の名酒場。朝から晩まで開け放った間口でフワリ風になびく暖簾は、行き交う人々を やさしく見送っているようでもあり、酒好きを呼び寄せているようでもある。開店は朝の7時。酒場でありながら朝定食も提供され、働き人に一日の活力を与え てくれるのだ。もちろん朝酒だって可能。飯をかっこむ素面の客と、えぇお顔の酔客が混在する、何とも不思議な光景もまた一興やねん。
夕方の立ち飲みに潜入すると店内はほぼ満席。隙間にスペースを確保し、カウンター上に2段にも3段にも重ねられるアテの数々を眺めつつ大瓶をゴキュゴ キュッ。あぁ。今日もお疲れさん。まずは名物どてミックスを所望。白みそベースにプリッと蒟蒻、やわらか大根、トロッホロッの牛すじの旨味たっぷり。コレ ご飯にかけても美味しいやろなぁ…。早々に白飯を欲してしまう私は酒飲み失格やなぁ…。ねぎとろは中皿にたっぷり太っ腹盛り。薬味とともに味付けのりで巻 いて食べる海苔巻きスタイルもニクい。ゴロンッと大きなじゃがいもが目を引く肉じゃがもよぉ味しゅんでる。お肉はもちろん牛やで、関西大阪やもん。同じく 名物のねぎ焼き。「ちょっとお時間もらいます~」はいはい、ナンボでも待ってんで。酔いもいい具合にまわってきたところで、てんこ盛り鰹節に紅生姜の赤が 映えるボリュームの一品がお出ましや!せやけど実のところ生地は少量、ねぎやらすじコンやらの具材たっぷりゆえヘルシーなんやわ。熱々をフゥフゥ、よっぽ ど美味しい顔してたんやろなぁ私。相席したサラリーマンさんたちも目を奪われ思わず便乗注文しはった。注文して正解やで!チラり目で合図をし黙々と食べ続 けた。
ここ「大阪屋」は、老舗ながら時代が止まった酒場ではない。年月を重ねてきた味わい深さをきちんと残しつつ、時代の流れとともに常に動き変化し続けてい る。酒場の空気は決して色褪せてへん。いつ訪れても活気に溢れ、賑わいを増し日々歩み続ける。先輩が新人を連れてやってくる、そしてその新人がまた次の新 人を連れて訪れる。お揃いのTシャツを身にまとうスタッフさんも同んなじ。先輩が若い子を育て、何年後かにその子もきっと先輩になる。古きに新しきが加わ り、色味と味わいを増してゆく。そんな、関西の誇るべき酒場なのだ。

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