第33回「立呑み きむらや」@大阪京橋

基本的にひとりで飲みに行くのが好き。自分の好きなペースで好きなお酒とアテを楽しめるから。とは言え、ただひたすら無口にひとりで飲るのか、はたまた、隣り合ったお客さんや店員さんとのひと時を楽しむのか、この2パターンに分かれる。今宵は、ひとりでありながら私を知らない誰かと酒を交わしたくて、酒場の空気に浸りたくて、黄色い暖簾をくぐった。大阪京橋「きむらや」。暗がりに佇むアジトから楽しげな声が漏れる。少し眠たげな顔をした黄色いTシャツの店主が「いらっしゃ~い」とユルく迎えてくれた。オープン9年目。安旨な酒とアテ、店主の人柄と客層の濃ゆさが生み出す独特の世界に惹かれる人々が毎夜、集う。駆けつけ一杯のビールを飲み干した後は日本酒。グラスから溢れ、受け皿にもたっぷりと注がれる三種を一度に楽しめるお得な桃川三酒盛。限られたスペースに3つもグラスを並べるなんざ、贅沢や。アテは定評のある肉料理。まずはレア肉でスタミナ補給。牛たたきユッケ風は、妖艶な肉色とぽってり卵黄にゾクゾクしちゃう。甘めのタレと卵をまとった肉片が口中をヌルゥっと滑り、舌の上でネットリと絡む。何ともエロティックな口当たり。すかさず日本酒をコクコクッ。快感♥余韻に浸りながら焼きに突入。ステーキの美味しさも知ってるねんけど、なかなかのボリュームやからね、今日はオアズケ。おひとり様にも嬉しい串もんは、プリジュワンッの牛ホルモン(丸腸)、立ち飲みのクオリティを遥かに超える牛ミスジ、唇についた脂まで旨い豚バラを次々と平らげる。何や今日はえらいスタミナ欲してるんかしら、私。黄色と緑の元気カラーに踊る鰹節、ポン酢でいただくボリューミィなニラ玉を麦ロック片手に食らってパワー全開!気付けば内も外もえぇ賑わい。私もいつの間にやら隣近所さんと話弾んでるやん。せや、さっき店主が繫いでくれはったっけ。眠そうやけど、実はしっかり目ぇ開けて目ぇ配って、押し付けがましくなく自然に客と客を繫いでくれはるんよね。実際、知らんけど。そんなこんなの”きむらや”ワールドにどっぷり浸かり、まだまだ居りたいとこやけどそろそろ〆よかな。懐かしの味、ナポリタンを隣さんにオスソワケしもっての完食、すっかり出来上がりましたわ。えぇやんえぇやん、予定通りや。
約7年前の初訪問。たまたま通りかかり出会った黄色い店。この偶然は少なからず私の人生を豊かにしてくれてる。きっと同じ思いをした人、する人がおるやろね、知らんけど。

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