第48回「焼鳥 炭心」@大阪十三

あかん。めっちゃ旨い手羽先に出会うてしもた!
年々変わりゆく飲兵衛の街、十三。いつもの角打ちで軽く一杯引っ掛け、ふわっとした気分で店を出ると、見かけない店を見つけた。「焼鳥 炭心」。あぁ、また新しい店できたんや。今年の6月にオープンした立ち飲み焼鳥。居抜きで使用した店内は小じんまりとしていて、白い洞窟のようなスタイルがおもしろい。
常時、厳選した3種のみ並ぶ地酒から山形の米鶴と虎穴で乾杯。適度に冷やされキリリとした飲み口が、まだ暑さの残る初秋の宵に心地よい。おまかせで盛り合わせてもらったお造りの豪華さよ!コリッコリのズリ、まったり濃厚とろける肝、プリップリのココロ。マグロブツか?!と思わせる角切り肉厚もっちりムネ肉の旨さにはまいった。なかなかお目にかかれぬ生つくねまで立ち飲みでいただけるとは。アッパレ。醤油とごま油が用意されるけど、まずは塩でシンプルに。鶏の甘み旨みを最大限に感じられる。提供される鶏は、阿波尾鶏や丹波地鶏などをメインに、その日の良いものを仕入れるそう。天満の焼鳥店で修行された店主の目と腕に間違いあらへん。
最近お気に入りのトマトハイボールとトマトサワーで、気持ちも胃袋も肝臓もリフレッシュ。よりサッパリ系が好みならサワー、しっかり系ならハイボールがおすすめやで。
そしてお待ちかね。初めて出会って以来、ゾッコンラブの史上最強手羽先!お願いします!同じく産地にはこだわらず、「とにかく大っきいのん!」と鶏屋に発注。手に入れた大っきいのんを、独自の手法で丁寧に焼き上げる。初対面の太っちょなそのビジュアルにびっくり!二度見三度見してもた。「詰め物でもしてあるんですか?」「いえ、そのまんまですわ。」つやつやほっぺを光らせる店主の顔も忘れられへん。でっぷりメタボな手羽先ゆえ皮もしっかり肉厚で、パリッジュワッと甘ぁい脂が溢れ出す。パンッパンに膨れた中は肉身ぎっしりと思いきや、適度に空気を含み軽いから不思議やわ。これぞ焼きの秘技。
定番のネギマ、レアな肝、笹身など、串もんは全て塩焼きで食べさせるんも、鶏に自身があるからやね。もちろんタレ焼きもOKゆえお好みでどうぞ。何を食べても美味しく、洞窟内に「うまいわ~!」が響き渡った。
不定期で焼鳥全品100円セールも開催され、テイクアウトも可能。飲兵衛だけでなく、ファミリーや子供にもやさしい地元密着型。(私は地元っ子ちゃうけど)ここに出来てくれてありがとう。素晴らしい出会いをありがとう。

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